「14歳の挑戦」。富山県では知らない人がいないほど親しまれている言葉です。富山県の子どもはみな、中学2年生になると5日間ほど学業を離れ、職業体験学習にチャレンジするのです。
この運動は、県教育委員会が「体験活動を通じて、自分の宝物を探そう」と、平成11年度に富山県内の一部地域でスタートさたものです。生徒は、地域の農業・漁業、工場、商店、公共施設などで希望する仕事やボランティア活動に参加し、自分の良さや可能性を見出します。参加校・受入事業所数ともに毎年拡大しており、私たちJAライフ富山もまた、Aコープ全店舗を挙げてこの活動に協力しています。
ここでは、2008年に富山市八尾町Aコープウインズ店で行われた「14歳の挑戦」から、富山市立杉原中学校の生徒達の奮闘記をご紹介しましょう。
参加してくれたのは、女子生徒4人。中学校の体操服姿で集合した各メンバーは、クリーンキャップにエプロン姿、腕に「14歳の挑戦中」の腕章をつけ、すっかりAコープ店舗のスタッフの一員に。
初日の朝礼での宮上店長によるメンバー紹介後、4人はさっそく各部門に分かれて作業をスタート。4人交代で1日ごとに各部門を回り、幅広く体験出来るようにしています。仕事は商品陳列や前出しなど軽作業が中心です。スタッフが横について、親切でわかりやすい指導を心掛けます。
青果・精肉など各コーナーでは、商品の袋詰めや陳列に従事し、惣菜部門では寿司づくりにもチャレンジ。レジでは商品のスキャンを経験し、買物カゴやカートの洗浄、店内清掃などもしてもらいました。最後に作業日誌を店長に提出して終礼すれば、忙しくも充実した1日が終了!
初めのうちこそ、慣れない立ち仕事で足が痛くなったり疲れを覚えたメンバーもいたようですが、5日間のスケジュールを無事に終えてくれました。
チャレンジ終了後、店宛に中学校の校長先生とメンバーからお礼状が届きました。手紙には、店長、スタッフへの感謝の言葉とともに「普段なにげなく買物に行くスーパーで、見ているだけじゃ分からない、たくさんの苦労を学ぶことができました」「働くということは、私が想像していたよりずっと大変だと感じました」など、率直な言葉が綴られていました。宮上店長は、「店舗の仕事に関心を持って、参加してくれた中学生達。初めは戸惑い、あいさつの声も小さかった生徒達も、徐々に動作が機敏になり、大きな声であいさつが出来るようになりました。今回の経験が、色々な形で生徒達の将来に役立てば」と語っています。
「地域の子供は地域で育てましょう」をスローガンに展開されている「14歳の挑戦」。Aコープ店舗も地域の一員として、地域に根ざしながら、この活動に一層協力していきたいと考えています。



